PLCD1602不具合について、改修のご案内
平素は当社製品をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。先般の「PLCD1602 1.8V~5.0V対応I2C接続LCD」不具合の対応について改修のご案内申し上げます。近日中に販売店様を通じて、下記内容の対応ご案内メールを送付致します。
修正対応(Rev1.0 → Rev1.1)
以下の手順にて、ご購入いただいた製品の不具合品を回収、及び修正を行い返送致します。
- 当社に着払い発送にて該当製品を当社に送付頂きます。
お客様の方で、製品に半田作業など手を加えてあっても、故障していても構いません。
(返送先は販売店様からのご案内メールを参照下さい。) - 製品を修正し、再度出荷検査を行います。
- 検査に問題がなければ、お預かりしたお客様の当社製品を返送致します。
- おおよそ1週間にて返送致します。
なお、ご案内済みの返金対応についても継続します。返金をご希望の際は販売店様へご連絡下さいますようお願い申し上げます。
不具合の原因
以下の2点が今回の不具合の原因であると断定しました。
不具合1:回路部品の選定ミス
不具合2:LCDとレベルコンバータICの仕様上の不整合
- 不具合1について
LCD(AQM1602Y-RN-GBW)のドライブ能力に対してSDAプルアップ抵抗値が低すぎることが原因で、十分にLowをドライブできない状態でした。これに対応するため、R5を1.8kオームから18kオームへ変更します。 - 不具合2について
LCD(AQM1602Y-RN-GBW)のLowドライブが適切な状態であっても、オフセット電圧が発生する仕様でした。このオフセット電圧とレベルコンバータ(TCA9517-Q1)内部のSDA極性反転判別用コンパレータが要件とするスレッショルド電圧との兼ね合いで動作不安定となっていたことが分かりました。これに対応するため、レベルコンバータのGNDにオフセットを設け、スレッショルド電圧を調整するダイオード(RB520S30)を追加改造します。
仕様変更(Rev1.1)
本修正とあわせて、本製品上のプルアップ抵抗を有効(JP1,2ショート)から、無効(JP1,2オープン)へ変更します。
以下の機種でMCU内蔵プルアップで動作することを確認しています。
- Arduino UNO(400kHz通信時のみ外部10kプルアップ追加推奨)
- RaspberryPi3 modelB
- Spresense
- SeeeduinoXIAO
- スイッチサイエンス製「ISP1507 ピッチ変換基板」または、nRF5x系マイコン
- M5Stack Basic
この度、お客様にはご不便ご迷惑お掛けしましたことを深くお詫びいたします。
今後とも当社製品をご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具