概要

本製品は、ソニーセミコンダクタソリューションズ社製 Spresense™ボードに有線ネットワーク(Ethernet)を接続するための拡張ボードです。
公式サイトの紹介ページ

本製品は、当社がOEM供給を行うFinisterra Etherブランド製品です。

2023年4月30日より、当社ブランドの製品となりました。なお、一部基板外観に変更がありますが、製品機能に変更はありません。

仕様

  • 電源電圧：3.3V
  • IO電圧：3.3V(レベルコンバータにて1.8VIOから変換接続されています)
  • Ethernet：10M/100M　RJ-45コネクタ
  • 制御：SPI制御
  • EEPROM：MACアドレス書込み済、24C64を搭載。1.8VIO I2C接続、アドレス0x57(1010111) (Rev.2のみ)
  • ジャンパ設定：SJ1:1-2、SJ2:2-3、SJ3:1-2 (2021年8月以降出荷分から統一)
  • MACアドレス
    1台につき、1ノード付与しています。
    Rev.1は本製品にMACアドレスを保持する機能がありません。ご利用のSpresenseのプログラム内での利用や、別途EEPROMなどを設ける必要があります。
    Rev.2は搭載EEPROMに書き込みされています。プログラムから読み込むことでご利用いただけます。
    (MACアドレスは、00h～05h(70:B3:D5:1F:xx:xx)が書き込まれており、08h～0Dhにも同じ値が書き込まれています。)
MACアドレスの記載位置(貼り付け位置Rev.1/2共通)
(注：写真のMACアドレスはご使用になれません。)

内容物

  • W5500 Eth 本体 1台
  • MACアドレス 1ノード(Rev.2より搭載EEPROMに書き込み済み)

資料

ArduinoIDE開発用ライブラリ

Arduino IDEのライブラリマネージャーから、本製品のライブラリEthernetSPをインストールできるようになりました。本ライブラリは、本家Arduino Ethernetを元にW5500-Ether add-onボード向けに修正を加えたものとなります。

ライブラリマネージャーからインストールする方法

ArduinoIDEのライブラリマネージャーから検索してインストールします。
トピック「コミュニケーション」を選択し、検索欄に「EthernetSP」と入力します。

「EthernetSP by crane-elec …」が見つかればそれをインストールします。
「スケッチ例 – カスタムライブラリのスケッチ」からEthernetSPの項目が見つかればインストール完了となります。

Zipファイルからインストールする方法

    https://github.com/crane-elec/EthernetSP/tags にアクセスします。
    （https://github.com/crane-elec/EthernetSP から、右側メニュー欄のReleasesのtagから辿っても構いません）

    zipアイコンをクリックして、ライブラリをダウンロードします。複数のバージョンがある場合は、tag項目が複数ありますので所望のバージョンのzipアイコンからダウンロードすることができます。
    つぎにArduinoIDEで、「.ZIP形式のライブラリをインストール」を選択します。

    先程ダウンロードしたファイルを指定し、インストールします。
    「スケッチ例 – カスタムライブラリのスケッチ」からEthernetSPの項目が見つかればインストール完了となります。

    ボードのジャンパ設定に応じた初期化コードの違い

    本製品は基板上のジャンパー設定により、ハードウェアリセットポートと、SPI-SS制御ポートが変更できる仕様になっています。サンプルコードでは、
    ・リセットポートSJ1
    　1-2ショート：デジタルピンD21　を使用
    ・SPI-SSポートSJ2
    　2-3ショート：デジタルピンD24　を使用
    の設定条件での動作となっております。

    リセットポートSJ1

    1-2ショートの場合

    W5500ETH_reset(SJ1_12);

    をsetup()内の初期化コードに記載します。

    2-3ショートの場合

    W5500ETH_reset(SJ1_23);

    をsetup()内の初期化コードに記載します。

    SPI-SSポートSJ2

    1-2ショートの場合

    Ethernet.init(SJ2_12);

    をsetup()内の初期化コードに記載します。

    2-3ショートの場合

    // なし

    Ethernet.init()関数の実行は不要です。

    スケッチ例のサンプルコードを参考にしながらご使用環境にあわせて変更してください。

    販売

    • Rev.2

    小ロット販売は、以下のボタンから、STORESの直販サイトへでご購入下さい。

    掛け取引、計画使用、大ロット等のご希望の方は、お問合せフォームよりご連絡下さい。

    問合せフォームへ
    • 供給
      終了予定なし(2022/09現在)
    • Rev.1
      2021年2月現在、試作ロット(ES品)を代理店経由にて提供中。ご興味をお持ちの方は、お問合せフォームよりご連絡下さい。
      2021年5月現在、最終ロット生産完了。在庫分の少数を個別販売・貸出を行っています。
    • 供給
      生産終了(Rev.1)

    付記

    本文中に記載されているSpresenseは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社の商標または登録商標です。
    その他、記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。